娘と二人で買い物へでかけた。
家の駐車場に着くと、いつも娘は「家まで抱っこしろ」と言う。
とんでもない!
荷物が少なめの時は可能だが、
買い物袋だけで手が千切れそうなのでそれは無理だ。
しかし、今日は違った。
・・・・・・・!
ありがとう!
分かってくれるようになったのか…!
そして、娘について階段を上り始めた私。
…娘が何かを見つけたようだ。
それを確認しようと階段の真ん中でしゃがむ。
なんだその落ち着き払った様子…!
どこの大物だ?!
こんなところでどっしり腰を据えて
落ちているものの観察をしないでくれ。
途中、小石やら、アリやらを見つける度に
しゃがんでは観察していた。
そんな娘の嫌がらせかと思うほどの幾多の行動を乗り越え、
ようやく家の前へ辿りついた。
鍵を取り出そうと、荷物を置くと、
拍手と労いの言葉を
頂戴した!
何ィ…ッ?!
母に試練を与えおったというのか…!
そんなはずはない。
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