右手 人差し指 を指差し、半泣きで
「痛い」と私のところへやってきた。
ささくれが痛かったようだ。
はさみでその部分を切る。
「もう大丈夫だよ!」というと、頷いて遊びに行ったのだが、
しばらくすると思い出したようにやってきた。
左手 人差し指…?
なにっっ?!
今度は逆の指か?と思い、見てみたが、
全くどいうこともなくキレイな指だった。
…どうやら、さっきの指を言っているらしい。
逆の指じゃなかった?と聞くと、
あ、そうだった。
と指し直した。
えええええ。
なんと疑わしい痛みよ!
どうしても「痛い」ことにしたいらしい。
「痛い」と言う事が初めて言えるようになった日のことでした。
言いたかったんだねえ。