妹と話をしていると、
隣の部屋で甥っ子の泣き声がしたので
二人で駆けつける。
妹があやすと落ちついたようで、泣き止み、
妹の顔をじっと見つめ、ニコニコしていた。
私の顔を一度も見ることなく、
母である妹を嬉しそうに見つめる甥っ子。
人見知りしない甥っ子。
ちゃんと自分を母と認識してくれていたのだ…!
と、妹は喜んだ。
それでも、まだ半信半疑な様子の妹。
確固たる自信を持たせてあげようと思い、
位置をチェンジ。
な…何と!!
激しくショックを受けた妹。
名前を呼んでみるが、一向に
振 り 向 か な い。
耐えかねて、強制的な策に出た。
手の力を緩めると元通りにこちらを向く!
すでに、争点が母認識うんぬんでは
なくなってしまいつつあった。
なんとかこの場を繕わねばと、
「きっと向き癖なんだよ~」ということにした。
というか、本当にそう思った。
それにしても、私の方へ向きっぱなしの状態が切なかった妹。
「場所、元に戻ろう」
もはや、どういう理由であれ、
自分の方へ向いて欲しかったようだ。
さっきと同じように位置をかわる。
と、どうだろう。
アメージングッ!!
今度は甥っ子自ら、
母に背を向けた!!
向き癖が原因でもなかった!
妹をフォローするより笑いが勝ってしまい、涙を流しつつ笑う私に、
傷心の妹がボソリと、
「今日のブログに書けるね…」
と、つぶやいた。
ごめん、妹よ。書かせてもらいました。ありがとう。
この後、顔を殴られたりもしていたのですが長いので割愛です。
いや、でもほんと、それでも母親だと分かってると思う…。
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