小さい子は耳掃除はそんなにしなくていいと色々な所から情報を得ていた。


子供は耳の穴が小さいから綿棒だと奥へと押し込んでしまう。

耳あかは自然に出てくるから大丈夫。など。



ということで、ごくたまに外側に近いところを

綿棒でチョコチョコ拭いてみる程度だった。


まあ、まだ生まれてわずか数年。

つやつやしたこのキレイな肌。柔らかな髪。


三十路過ぎの私の汚い毛穴などとは違い毛穴すらも見当たらない美しい肌。

子供の体は羨ましいほどすべてが美しい・・・!



・・・そう思っていた。


だが、


耳の中は別世界だったのだ。



生まれてたった3年。

されど3年。


3年という歳月は長いものだったようだ。


耳の中をよく覗いてみると

耳あかの親玉が鎮座しているではないか。


・・・いつの間にこれほど成長していたのか!耳あかめ!


だが奥の方は怖い。

手を出すわけにはいかないので耳鼻科へ行ってきた。



ここはモニター画面で耳の中を見ることができる。

実は耳かき大好きな私にとってこれはたまらない。


自分の耳の中はスッカラカンで楽しみがないので

じっくりと見させていただこう!



先生は娘の耳の中を見て、

「これはかなり溜まってますね…奥まであります」

と説明してくれるやいなや、

ピンセットらしきもので耳を突き刺すのではないかという速さで

耳あかを取っていく!


速い!


速すぎて見れない!



かなり大きな塊が出てきていたのは見えたがそれも一瞬のうちに

看護婦さんが受け取るティッシュの中に消えていく。



強張った表情で固まったままの娘だったが泣くことはなかった。

よかった、と思ったのも束の間。


「奥のは固まっているので柔らかくする液を入れて

すこしふやかしてから取ります」



・・・なんと!


まだ終わりではなかったのか!



待合室に戻り、両耳に液を入れしばし待つ。

娘も不安げだ。


あれほどたくさん取っていたというのに

まだ更に耳あかがあるというのか。

そんなスペースがあるということにびっくりだ。


そうこう思っているとまた呼ばれた。

今度はストレッチャーのような台の上へ寝させることになった。


えっ・・・?!
寝なくてはいけないなんて・・・

耳掃除がこれほどに壮大なものになるなどと思いもよらなかった。


台の上に寝た娘が動かないようにと

マジックテープで四肢の自由を奪われた。


そして頭上に仰々しいライトがつく。


まるでプチ手術でも行うかのような光景。

だがこれは耳掃除なのだ。


ついに泣き出す娘。

頑張れ・・・!この状況は確かに泣く!

大人の私でもビビる。


先生は先程のピンセットのようなものと、

鼻水を吸い取る時に使うようなアレで耳あかを取り始めた。


次々と発掘される耳あか。


まだあるのか?まだあるのか?!

というほど出てくる。


今回も先生の動きがやたら素早かったので

あっという間に終わった。

モニターを見るとびっくりするぐらい綺麗になっていた。

耳の中ってこんなのかと驚くほどだった。



やはり痛みはなかったようだが娘には怖い思いをさせてしまったので

今後は耳の中をよくチェックしながらこれほど溜まる前に

耳鼻科に行こうと思いました。







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