夜、娘と二人の時は一人に一組の布団で寝ているのだが、
最近はすぐに私の側に入ってくる。
べったりくっついて満面の笑み。
これで安心して眠れるだろう。
しばらく寝たフリをしていると
娘の寝息が聞こえてきた。
どうやら眠ったようだ。
・・・ああ、なんて毛布はあったかいんだろう。
なんともいえない幸せな暖かさ。
気持ちよすぎてまだ用事があるのに布団から出られない。
なんと意思の弱い私。
布団から出なければ!
いや、でもこのまま・・・。
出なければ!
しかし私は毛布の心地よさに負け、
暖かさを噛み締めていた。
ああ、毛布。
なんて罪なやつだ!
・・・・・?
寒い・・・!
どこかからすきま風が入ってきている。
ここ数日、急に冷え込んできた。
ちょっとしたすき間からの風も侮れないのだ。
どこか扉がきっちり閉まってないのだろうか。
神経を研ぎ澄まし、風の来る方向を探す私。
ここだ!
鼻息ーーっ!
すき間風かと思っていたのは
娘の鼻息だった。
・・・寒い。
鼻息って寒い・・・。
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