最近、娘は座ったまま前へ進んでいくことがある。
じりじり…下を向いて進んで行く。
そういう時は必ず、
オムツでおもちゃを押しながら前進。
…何故そういった移動の仕方をするのかは
全くもって謎なのだが。
今日も運ぶよずりずりと。
と、その横で肩を落とし、
ため息をつく中年が。
…いつものテンションは何処へやら。
このぐらいおとなしいのが普通の人だろうが、
普通という定義から外れている旦那が
この様子はただならぬ事態に思えた!
どうしたのか聞くと、
ゆっくりと首だけこちらへ向き、
静かな声で語り始めた。
旦那「…これを…食べてみたんだ…」
そう言った視線の先にあったのは
様々な%のチョコレート。
そして封を切られていたのは99%のチョコ。
私がそれに気付いたかどうかも確認しないまま、
うつむいて喋り続けた。
旦那「…それは食べたことなかったから…
一度食べてみたかった…」
「それなのに…楽しみにしていたチョコなのに…!」
「つらい…!本当につらい…っ!!」
そして黙り込み、ため息ばかりつく旦那。
これはよっぽどだ!
確かにあのえげつない味は
下手な薬より喉を通りにくいかもしれない。
あれを興味本位や健康のため以外に、
スイーツとして食べる人はまずいないだろう。
旦那はしばらく嘆いていたが、娘に癒されようと近づいて行った。
すると、娘が旦那にボールを差し出す。
ボールは投げるものだと認識済みらしい。
結局深く傷ついた心を更にえぐられた旦那でした。
今日は同情した。
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